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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
12/12 LP→CD
 最近、ティアックから簡単にレコードからCDに、テープからCDに変換できる機種が出た。
 6万円くらいするが、何も考えずに、即刻購入してしまった。

 僕はLPレコードが500枚はあるかな?これを最近は聴けなくて、困っていたのである。いや、きちんとしたターンテーブルを購入し直せば聴けるのだけれど、次第にLPレコードの時間が短く感じられるようになり、それをひっくり返すのが億劫になりつつあった。昔は、ひっくり返すことが楽しかったのだよ。珈琲を飲んで、頭を振りながらジャズを聴きまくっていたのは、そうもうずいぶん昔になる。
 また、最近はLPレコードで持っていたものでも、CDを買い直すなどという無駄を出していたから、LPからCDに簡単に直せるとなると、これは優れものだ、というのですぐに買ってしまった。でも、店頭販売はしていないらしい。

 で、早速、試してみた。
 ううむ。問題は、曲のカウンターナンバーを変えるのを、手動でやるか、自動設定にするかだが、自動設定でやったら、かなり多くのカウンターナンバーが出来上がってしまった。実際の倍近いナンバーである。ならば、手動でやればいいけれど、変換中にずっとその場に付き合っているのは、なかなか難しい。とは言え、これで一枚のCDができあがり。CDだと70分くらいは入るから、一枚のCDに今日はマイルスデイビスの’クッキン’と’リラクシン’という50年代半ば、プレステッジ時代の録音を入れてみたのであった。ううむ、いいねえ。LPレコードの擦れる音も、わずかにパチッと言う音も入っている。なんともいいアナログデジタルである。
 これが手軽に聴けるなんて、こりゃあ時間ができたらたっぷりとLP→CDをやってみようと思うが、当分、時間は巡ってはこないだろう。
 マイルスのプレステッジ時代のクッキンとかワーキン、リラクシン、バグスグルーブ、ウォーキンなどなど、たぶん改めてCDでは購入したりはしなかっただろうが、こうやって聴いてみると、やっぱり素晴らしい。レッドガーランドのピアノも、マイルスの元だとなんでこうも良くなるのだろう、と思わせるものがある。自分が思う自分と、マイルスが思うレッドガーランドの違いなのだろう。それは、舞台にも当てはまって、いいダンサーがいいコレオグラファーになるとは限らないというのと同じである。

 最近、日経新聞に連載されはじめた読売の渡邊恒夫さんの自伝が面白い。
 人はこうして偉くなっていくのだ、人はこうして純粋にも腹黒くもなるのだ、といちいち納得がいく。だが、こうして人の歴史を見ると、次第に渡邊さんを好きになってくるが、どこかでネジが狂ってくるのも人の歴史である。

 今日は稽古は休みだったが、打ち合せが次々と続く。この機にやっておかねばならないことも山積みである。

 次第に研究生たちの顔も変化してきている。だいたい面白いくらいこういう連中が変わるのは残り10日を切ってからだ。切迫感と、自身への覚悟が生まれるからだろう。人は中途半端な覚悟くらいでは変わらない。真剣にやることだと僕は思う。
 だが、なかなか「真剣」は疲れるから、継続しないものだ。そして、終わったら一つのイベントとして括弧に入れてしまう。それをやっている限り、成長しないんだな。括弧に入れない人生を送れ、と言いたくなる。
by kikh | 2006-12-13 00:02 | 日々の記録
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