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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
12/27 いつの間にか
 いつの間にか年末だ、と、坂本九の歌声を聞いていて、感じ入ってしまった。
 なぜだろう、なぜ、こんなに坂本九の歌声は明るさを纏って寂しいのだろう。御巣鷹山に日航機墜落と共に命を散らせたから、というのも、さもありなんと思わせる声の響きではないか?
 そうは言っても、僕は坂本九の歌や中村八大の音楽が昔から好きだ。こういう音楽を耳にしながら、そう言えば六本木の街を歩いていると、どうも不思議な既視感に襲われる。いつかどこかで見たような景色であり、悲しみだ。

 来年、行なう新作のタイトルは「トウキョウ⇔ブエノスアイレス書簡」というのにしようと思っているが、手紙は書かなくなって久しい。文章を書くのに文字を書くということもなくなった。だが、たまに猛烈に指を使って文字を書きたくなる。昔、書き初めを、パパ・タラフマラブログのためにやったことがあって、そのときは、こりゃあ癖になりそうと思って止めた。なぜなら、癖になるとのめり込んでいく傾向があって、あまりのめり込まないようにする必要がある。どうにも時間を確保するのが大変に、ますますなっている。

 朝から会議。
 しかし、アーティストの多い会議というのは大変だ。なぜなら会議などと言っても、本来の会議には遠いものにしかならないからだ。基本的に準備をしない。まあ、パパ・タラフマラの面々は社会化するということが分かっていないから仕方ない面もあるのだが、準備のない会議は時間がかかるだけ、ということが全然分かっていない。いくら言っても分からない。不思議だ。

 夜、昔、パパ・タラフマラにいて、今はNHK職員をやっている白石と飯を食う。
 人は本当に変わらないものだ、と思う。20年経過しても、たいして変わってはいない。そもそもこういうことを喜んでやっていた連中だから、かもしれないが、パパ・タラフマラ関連の知人はみんな変わらない。不思議なほど変わらない。

 金と意識という話について、ある方とメールのやりとりを行なう。
 これだけでは何を書いているのかさっぱり分からないだろうが、結局、僕には舞台を行なうのに金がないのはまずいことだ、と言われているようで、きつかった。どれほど意識は金を凌駕すると言われようが、最終的にプロはギャラです、とやられると、簡単に「意識」という言葉はすっとんでしまう。デリケートなものだから、どのような意識を持つかは大切だ、それは充分分かる。けれど、どこからどう読んでも、結局は金だとしか書かれていないように感じた。
 金なのか意識なのか?こういう問題は常に内部でも浮上する。しかし、常に霞を食っては生きられない、というような話になる。資金不足だと、いつもいつもいろいろなところから責め立てられてキツイ。資金がたっぷりあるときは、ほとんど文句はどこからも出ないのだ。面白いものである。
 作品を作るのに、大変と思ったことはない。しかし、金の問題を持ち出され、チクチクやられるのが一番堪える。
 人というのは面白いモノで、金の問題をすっきりと金の問題とは言わないものだ。でも、金のことをいろいろと間接的にせよ、あるいは意識という隠れ蓑を纏いつつも言われたら、言い返せない。何も言えない。しかし、ここのところずっとそうである。資金不足がいつも文句を潜ませる。
by kikh | 2006-12-28 16:03 | 日々の記録
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