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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
3/16 歌舞伎&マーガレットレンタン
 しばらくぶりで歌舞伎を見る。
 歌舞伎とは言っても、舞踊中心のもの。
 これを見た限りでは、先日、亀治郎さんが歌舞伎の重要な要素と言っていた「豪華絢爛」はほとんどなかった。近くで見たら、衣装は豪華なのかもしれないが、それはよく分からない。
 基本的には歌舞伎も能楽の身体も、さほど違わないと同じく亀治郎さんが言っていたので、そういう点も見ていたけれど、やっぱり大きく違って見えた。まず、声。それから素振り。もちろん身体の動きの基本は同じと言えば同じ。しかし、枝葉がまるで違う。

 それからマーガレットレンタンのトイピアノ演奏と映画があるというので、アップリンクへ行く。
 もう狭いスペースにギュウギュウで室内は息苦しくなるほど。マーガレットとは13年前に一度だけ彼女の家のパーティに誰かと一緒に行った記憶がある。誰か?は誰だったかさえ記憶にない。ACCのラルフサミュエルソンに紹介されたのかな?と思っていたら、目の前にラルフがいた。ビックリ。ACCはAsian Cultural Councilの略で、僕も13年前にACCグラントでアメリカに4ヶ月くらい滞在し、ラルフはそこのディレクターで、今でも同じくディレクターをやっている。思い浮かべた途端に目の前にいたものだから驚いたのだ。それも普段はニューヨークにいる男が、だ。
 マーガレットのトイピアノ演奏は楽しかった。映画もまあまあ良かった。マーガレットのピアノというか、音楽に対する姿勢には強い共感を持った。作曲家の佐藤ソウメイさんとのトークはまああってもなくても。人間はおもしろいモノで、舞台上にふたりで座り、話を始めた途端に、人の姿が浮かび出てくる。なかなかの恐怖。マーガレットの一直線の気持ち良さと、佐藤さんの人間としての揺れみたいなものの対比が面白い。佐藤さんがダメというのではない。非常に生な部分とピュアな部分が見え隠れするのが、ちょっと不気味で、マーガレットよりも佐藤さんをじっと見つめてしまうことになった。
 ジョンケージの話は興味深かった。マーガレットが日本ではジョンケージはすごく有名で、演奏会もよく開かれていると言うと、佐藤さんが、そんなことはまったくない。まったく演奏をする人も聞く人もいない、と言う。ではなぜ有名なのか?
 ここからは推測だが、ある時期、ニューヨークの先端が日本にどどっと流れ込んできた。その中の作曲家代表がケージだったのではないか、と思うのである。つまりそれは知識として知っているべき、先端ニューヨークの姿だったのではないか?ケージはケージとして知られたのか?あるいは他の先端アーティストとともに知られたのか?は定かではないが、ケージの音楽よりもケージの音楽的手法やカニングハムとともに先端舞踊を司った人間として知られたような気もする。定かではない。

 しかし、ピアノならピアノをどんどん突き進めていく姿はマーガレットもケージも鬼気迫るものがある。やっぱりアーティストの基本形をきちんと留めていて、すがすがしい。
by kikh | 2007-03-17 10:49 | 日々の記録
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