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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
4/12 卒業公演
 P.A.I.の卒業公演日。
 毎年のことではあるが、力を出し切る姿は素敵である。この一瞬に向けて1年間、やってきている。それがズンズンと響いてくる。すると、しんどかった一年が昇華されるような感覚に陥るのだろうと思う。

 僕自身も毎年のP.A.I.の決算として作品作りをする。学校として最も大切なのは、いろいろなことがある、というよりも最後の決算こそだろうと思うのである。最後はすべてとなる。そのすべてに向けて、何をするかが問われる。
 「ヒョッコ」は、ゲネプロのあとで数カ所変更した。この変更でずいぶん良くなった。

 本番も、かなり面白いものになったと自負している。まあ、こういう作品は彼らを完全に中心に据えて作るわけだから、面白くなくては困るわけだ。
 確かに研究生で制作しているが、舞台の装置等は非常に簡素にしかできないが、僕もかなり真剣に作っている。
 みなさんには、研究生の公演だと思ってバカにするなかれ、是非とも足を運んでいただきたいと言いたいのです。と言ってもおわっちまったけれど。
 こういう公演は種撒きである。僕自身が新しい考えを打ち出すのに非常に有効に作用する。だから、絶対に面白くするし、楽しい輝きに溢れているのである。

 「春祭」も、2/3の生徒が一年前にはまったく踊れなかったことを考えるならば、ずいぶん大きな変化があったし、下手だが、それなりに見れるものになっていたと思う。もちろんダンサーから見たら、なってないということになるのだろう。けれど、意外にそうでもなく、変なダンスよりははるかに良いと思ってしまうが、どうだろう。
 
 個人作品に関しては、ううむ、まだまだだなあ、というのが正直なところ。2月に発表会でやったものは、この公演のワークインプログレスであったはず。しかし、それがまったく消えてなくなり、1から全員作っていたようだ。だから、時間がない、体力が厳しい・・・・等々、問題を引き起こすことになる。なんで新作ばかり作りたがるのか?段階的に作っていくという概念も極めて重要なのけれど。結局、大きな空間負けしているのである。使い切れていない。照明の関根さんによってずいぶん救われているが、しかし、あまり若いときから照明を頼ってはいけないと私は思うのである。照明の効果は劇的だが、照明は補助と考えるべきと思う。彼らにとっては、だ。
by kikh | 2007-04-15 00:04 | 舞台
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