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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
堺屋太一さんの言葉
 新聞を読んでいて、堺屋さんの言葉にいちいち納得した。
 それは大まかに言うと以下の通り。

 1,戦後最大の功労者と言える団塊世代が失敗したのは子弟教育
 2,子供たちに勇気、覚悟、独創という美徳、自身で考え、選択する気力を与えなかった
 3,優しさと安易さだけが美徳と教えた
 4,これからは健全な楽観主義が必要。覚悟があれば楽観的に生きられる
 5,あらゆる職業選択において「有利」を選ぶと失敗する
 6,必要なのは「好き」ということだ

 と。

 まったくその通りだろう。
 子供たちを見ているとよく分かる。変に意地をはる割に、自分が先頭に立つ勇気も覚悟もない。そして責任という言葉に弱い。優しいことだけが大切になり、互いに不可侵の、気持ちの悪い優しさだけに覆われる。責任感も覚悟もなければ当然、安易にしか生きられない。そのくせ、妙な被害者意識だけは育っていく。
 これが戦後教育、特に大学紛争の中にいた団塊世代の人々のほとんどは、ファッションで大学紛争を戦ったに過ぎないと思わせるから、当然、情けない。そのアンビバレントな情けなさが、今の子供たちを作ってきたのである。
 そういう人たちが今のリーダーになっているのだから、さほど期待できるはずもない。
 覚悟や勇気や独創や気力や責任と言ったものは、荒々しく生きる力が源泉になる。うまく生きることばかり教わった子供たちが充実して生きられるはずがない。うまく生きるとは、安全に、適当に、気楽に、そして適度な愛と性と金だけを重視して生きることで、こんなので、良い社会が築けるはずがないだろう。

 ニッポン人よ!もっと野性に還れ、である。
 
by kikh | 2007-09-03 09:57 | 日々の記録
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