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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
どうした安倍晋三
 ついに安倍晋三さんは首相の座を投げ出してしまった。そして今は麻生太郎さんとか福田康夫さんなどが、首相の座、筆頭候補だという。なんとも寒い。ただし、これは日本の縮図である。
どこもかしこも無責任であり、精神的に貧弱であり、打たれ弱く、周りばかり気にしている。喧嘩したくないという意識ばかりが先に立つ人々は実に多くなったから、その構図がそのまま政界にも当てはまるはずだ。侍顔した政治家はとっても少なく、みんな、安心を求める有権者に支えられた、弱々しい優等生政治家が見事なほど多い。弱々しい、というのは、安心から来る。何をするか分からない危険性を持った人間よりも、素性はきちんとして、父も祖父もみんな、立派な家系で、そういう安心感に支えられた政治家が美しい国を作ると信じているのがこの国の有権者であろう。だから、安倍晋三をこの人ならば自民党総裁にいい、首相にいい、と思ったのは、自民党員だが、しかし、安倍さんを政治家にしたのは有権者であり、安倍さんに人気があると思わせたのもまた、有権者である。まったくこの国の有権者は、何を考えているのか?何となくスマートな、何となく素敵な、何となく安心できそうな、そういう政治家を求めているとすればやっぱり日本の先行きは暗いと言わざるを得ない。ダメになってはじめてダメだった、というのは簡単だが、それを見透す能力こそが必要だ。しかし、日本人の日常は日常的安楽を貪ることこそが最高の幸せと思っているだろうから、見透すことができない、あるいは透視能力がきわめて劣ってしまっているのである。
 みんな、人任せ。自分は大したことはできない、だから、やって!でも、あまりメチャクチャなことは困るから、安心を得られる坊ちゃんたちを選択する。なんでもそうだ。坊ちゃん文化である、この国の現状は。

どこでも例外はいるものだが、例外はやっぱり蚊帳の外に置かれがちである。しかし、例外人間の方が楽しい。そしてその例外をきちんと取り込んでいくのが、正しい道である。
要は、人間の種類は混濁していた方がよろしい。しかし、ただの混濁だとまとまりがつかない恐れがあるが、目的が同じところにあれば、さほど難しくはないはずだ。



ところでウェブマガジンKersol が第二弾として僕のインタビューを載せている。まあ、見てください。
by kikh | 2007-09-14 01:02 | 日々の記録
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