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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
大菩薩峠
 たまには良いだろうと、正月なので、時代劇映画をいくつか見る。
 
 何十年かぶりで、黒沢の「七人の侍」。岡本喜八の「斬る」と「大菩薩峠」を見る。

 特に唖然として見入ってしまったのは、仲代達也の机龍之介、つまり大菩薩峠の主人公だ。
 もちろん三船敏郎のような俳優もいなくなったが、仲代の若かりし頃の、凄まじさ、エロティックで虚無の塊を演じられるような役者はどこを見渡しても今はいない。市川雷蔵のような役者もいない。岡本喜八の演出は、総体として面白いのだが、無理がしばしば出てくる。それをどう評価するか、だろう。大菩薩峠の仲代と「斬る」の仲代ではまるっきり味わいが違う。「斬る」ではすっとぼけた味わいを出す。狂気と呆け。今はどこをどうやって見渡してもいやしない。


 それから、ひとつまったく別の話題。
 エタノール燃料について。ぼくはエタノール燃料はトウモロコシから作られるとは知らなかった。よって今は食料の奪い合いが起きているという。エタノール燃料になるトウモロコシ。食料になるトウモロコシ。テレビでは村上龍が一方では飢餓で死んでいく人々がいるのに、トウモロコシを燃料に変えるのはどうもピンと来ないと言っていた。これは正しいとも正しくないとも言える。というのは、少なくとも今のままの温暖化が続いたのではマズイ。ならば対応策を一刻も早く考えなければならない、その代替え燃料としてエタノールを、よってトウモロコシを買い付けよ、であるが、トウモロコシがあまっている限りはまったく構わないだろう。しかし、トウモロコシがあまっていようがなんだろうが、そのトウモロコシは決してアフリカ行きにはならないという現状に目を向けなければならない。なぜなら、換金穀物でしかないからだ。飢餓地帯に向かわせるには、やはりアメリカ政府の強い意向が必要だろう。しかし、アメリカがそんなことをするはずもない。エタノールに限らずだが、弱い者は弱く、強い者は強くなる、そういう仕組みを変えない限り、決してトウモロコシは金のない人の口には入らないようにできている。
 悔しいが、グローバリズム、つまり市場主義が世界中に広まったのでは、死人ばかりが出るということである。アメリカ型は破綻している。
by kikh | 2008-01-04 00:21 | うひょひょ!
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