1/13 三人姉妹

　明日からインド。まずはデリー入りする。
　「三人姉妹」稽古を行う。
　今日は見学者多数。
　
　かなり見学者が多かったせいか、ピリッと引き締まり、まあまあ良い出来であった。ちょっと橋本に粗がある。これ、数段良くなって欲しいと思うけど、良くなったら相当良くなるのだが・・・とちょいと残念。けれど、満紀枝とはまったく違う魅力がある。歌はウウン、全然及ばないが、なんとかギリギリやっている。だからこそ、それをさらに上に行くべく、精進して欲しいと思うし、その心の強さを持って欲しいと感じてしまう。

　仕事に感情を持ち込んでしまうからおかしくなる。が、感情がないとやっていられまい。ところが、それをやると、時間の無駄ばかりが生まれる。本人は一所懸命やっているつもりでも、クールさが足りないために、無駄を出しているということに気付かないまま、ガチガチになって頑張る。が、もっと楽にやっていけば、もっと見えるモノもたくさんあるのに、と思ってしまう。

　家に戻ってくると新種インフルエンザの話をテレビでやっている。新種のインフルエンザの恐怖。免疫がないところに新しい流行病がやって来たら、人はひとたまりもない。それに向かって必死になって新種のワクチンを作ったりするのに戦う人々。ひとたび新型インフルエンザが上陸した暁には、死者数は数百万に達するだろうという。アメリカでは、では誰からワクチンを打つかの取り決めがなされつつある。老人が最初、としたらしいが、するとクレームがつき、老人ではなく子供こそにプライオリティがある、未来のために！そして新しい命のために。日本ではこういう問題は常に先送りされる。しかし、現実を直視すべきだ。常に先送り。そして目先の問題から目を逸らす人たちばかりだ。

　会議をしていても、具体策を出さずに、抽象論ばかり述べても、何も進行しない。進行させるためには具体化するしかない。

　その具体化するイメージ力がないのが寂しいニッポン、であろう。