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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
1/18 ムンバイ公演初日
 もちろん、昨日はゲネなど出来なかった。今日も照明の上川さんはほとんど寝られない日が続いていて、ギリギリ間に合わせたという状態である。この劇場はそもそも音楽専用ホールであるため、やりにくいなんてもんじゃないが、そこはプロ、きちっとした照明を作り上げ、他と遜色ない出来になった。パフォーマーたちもゲネも稽古も何もできないままの公演だったが、パフォーマンス自体はまったく悪くはなかった。

 ムンバイ公演は、なんというか、いろいろな意味でビックリだった。
 まずはムンバイフェス自体、別に舞台のフェスティバルではないため、観客もまったく舞台が好きな人とは限らず、普段はコンテンポラリーな舞台など見ない人がほとんどだっただろう。それから、本日の公演で驚いたのは、1000人のホールだというのに開演時に30人くらいしかいない。あまりに閑散とし、ええ?これでやるの?とビックリ。デリーでは一月前にソールドアウトで、ひっきりなしにどうやったら見れるのか?という問い合わせが続いたらしいが、ここでは驚くほど人がいない。驚き桃の木山椒の木。仕方がないのか、開演時間が押しに押し、20分押して公演開始となったが、その時点でも60人程度にしかならなかった。最終的には80人くらいか。1000人のホールに80人。凄まじく寂しい。しかし、それもデリーと違って、舞台を見慣れた人ではない上流階級の人々が招待されてやってきたのだから、実は反応はきわめてインドの状況を映していたと言っても良いだろう。

 たぶん、セクシャリティの問題がある。インドでは女性が人前で肌を見せることも、セクシャルな表現をすることもとんでもないことで、まずこれだけで目を背けられる危険性があるらしい。デリーではそもそも外国の舞台は見慣れている人たちが来ていたのだろうから、まったく状況は異なるだろうが、ムンバイでは上流階級の、舞台とは縁遠い、いや古典を見る層が来ていたのだろうとすると、こりゃなんだ、ということになる。人の話を聞くと、上流階級よりも中流以下の方が拒絶反応が強いだろうということだ。男性が一人で来ているならば笑いもできるだろうが、妻と一緒だと、絶対に笑えないそうだ。マレーシアはイスラム国家であるが、マレーシアよりもはるかにその辺は厳格らしい。最後のカーテンコールには戸惑いだらけでの拍手が1000人のホールにパラパラと響き、決して出来は悪くなかったにも関わらず、初めての寂しい寂しい反応となった。しかし、それから3分後くらいに再び拍手が起き、呼び出されると、インド人のオバサンが素晴らしいと連呼していたりして、人によっては強い反応があることがわかったし、見慣れている裏方の男は、どうしようもない客ばかりだと罵っていたり、決して悪い反応ではなく、戸惑い、それがとても大きかったのだろう。

 領事館主催のパーティがあって、それに出席すると総領事から領事、みなに、謝られ、明日はフルになると言っていたけれど、80人がフルになるには10倍入るということで、どうなるのか?入らないと寂しいし、入ったら入ったでかなりビックリするだろう。さて、どうなるのか?明日のお楽しみである。
by kikh | 2008-01-19 13:16 | 舞台
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