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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
1/26 工藤公康という投手
 メールというツールは、所詮、メールと思うべきだ、メールを絶対視してはいけない、と誰もが思っていると思っていた。メールにはプラスもあるがマイナスの側面もあって、証拠を残すという意味で言えば、メールは会話より良いが、込み入った話の場合、非常にやり取りが面倒になる。簡単に言えば、勝手に自分自身の中の感情が膨れあがりやすいツールとも言え、それを会話なら、いやあ、それはね、とすぐに互いに修正できるものが、やたらと時間をかける割には、修正不能のまま、相手の言い分のメールを読んで、勝手に思い悩むから時間の無駄がとても多いツールとなる。だから、意見の食い違いが起きそうな場合は、会話の方がずっと良い。自分自身の意見の修正余地を残すという意味で、やっぱり会話の方が込み入った話は方法として正しいだろう。と、これは常識化していると思っていたが、どうもそうではないようだ。メールの方がずっと時間をかけ、推敲しながら書けるから、会って話す方が効率的だという意見には異を唱える、という意見があって、ちょっと驚いたのである。
 とにかく、メールの絶対視は避けなければならない。メールが有効なのは、ちょっとした事務的連絡である。事務連絡には最高のツールだと思う。しかし、考え方を述べるのには、それも相手も意見があるだろう時は、まず会話の方が遙かにスムーズだ。

 工藤公康という投手は、西武時代からずっと応援している。考え方がシンプルでいい。昔からそうだ。そのシンプルな考えが今の工藤自身を作り上げている。工藤はそろそろ45歳になるという。現役の投手では最年長だが、今まで、第一線で、そもそも45歳までやり続けた野球選手などいないのではないか?今日、テレビを帰宅後付けると、工藤が「自分で自分の限界をみんな、設けてしまうのだと思います」と語っていた。そう、と膝を打った。みんな、自分で自分を縛る。年で区切って、野球選手として終わりだと考えるのは勝手だが、そうやっていろいろな限界を皆が皆、自分で区切ってしまうとは、なんとも残念なことだ。
 工藤のようにシンプルに考えるのが最良だ。必要なことは何か?不必要なことは何か?やってはいけないことはなにか?それだけに真摯に向かえれば、選手寿命は延びていくだろう。桑田は今が一番、守備ではうまいと思うと語っているのを中央公論で読んだけれど、技術は進化し、深化する。それを補えるだけの何が必要かを自身で判断できていくのが、シンプルな頭脳である。
 たいていは尾ひれが付き、肉が付き、骨が細くなり、目尻はやに下がって、次第に自分の限界線を下げていく。これがオレだと諦める。
 やれるだけやろうではないか。進めるだけ進もうではないか。そのために、オレたちは生きているのではないか、そう考える。楽な生き方をしたい人の気持ちもわからないではない。しかし、楽であるということは、自分の意思の真っ先に快楽を置けば、それもまた苦痛は伴っても楽なわけで、ならばなんといって自分自身の意思で生きることだろうとおもうのである。

 昔々のパパ・タラフマラの客から、十何年ぶりにチラシを発見し、嬉しくなって、また見に行きます、などというチケット申し込みがあったりする。しかし、そういうチラシをどこで発見するか、と言えば、まず舞台公演ということはない。舞台はやっぱり基本的には限定的観客しかいない。流動的観客がほとんどで、恒常的観客としていくためには、やっぱり日本の舞台はレベルが上がらないとダメなのだろうと思う。5年くらい見ると飽きていく。そして見なくなる。5年程度で一通り通過すると後は、別の分野に変わってしまうのは、やはり豊穣ではないからだ。そこを認識しなければいけないと思う。

 稽古はザッとだが70分が形になる。まだまだ問題多数だが、なんとしても一通り、今月中に形にしたい。
by kikh | 2008-01-27 01:24 | うひょひょ!
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