ともかく、大急ぎでラストまでと思いつつ、稽古をしている。
が、もっともっと自分自身の役を認識しないと厳しいだろうという思いがある。
加えて、技術。技術は一朝一夕には上がっていかないが、さて、どうしたものか。
こういう作品を作っていると、つくづく日本でこれをやっても浮かばれないなあ、との思いがある。海外に行ってしまえば、まったく問題にならないだろうし、受けること必定だ。しかし、日本というところは、次第に変わってくるだろうことを期待するが、本当に保守の場所だから、なにをするにもガンジガラメに縛られている感じがして、なかなか自由になれない。自由で活発であること。それがなんといっても新しい動きを作ることの絶対条件だが、その自由さがない。せいぜいが枠にはまった自由である。括弧付きの自由であるから、そこから飛ぶと実に苦しい。苦しいが、外はやっぱり広いのだ。
とは言え、整備を図っていけば、かなり面白くなるだろう。
前の「シンデレラ」とはずいぶんニュアンスの異なる不思議、新「シンデレラ」になりそうである。
稽古後、美術チームと飯を食う。