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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
4/3 QQ最終稽古
 今日は「QQ」の最終稽古。
 QQは老人を描くと言っているが、実は老人とは限らない。しかし、見学に来る人は、どうも老人を念頭において見てしまうらしい。しかし、若者が老人を演じると言っても、所詮、無理がある。だが、誰しも老人の要素を持ち、老人を想像することはできるだろう。けれど問題は老人らしさというのが形態だけでは困るということだ。老人ではない人が、経験値がゼロである老人を感じるためには、老はなにか?を意識し、老を超えた存在になっていかねばならない。それが難しい。
 老人はなにか?を、しかしながら、見学者に言われたくはないのである。情報のひとり歩き。情報でものを見ることのつまらなさ。だが、やっぱり見る側は情報から入っていく。それは日本で起きているすべての問題と一緒で、情報によってすでに考えがコントロールされているということについて、最大の注意を払わなければならないと思うからだ。

 QQの最終稽古。なんとか形になってきた。けれど嫌ったらしい部分もあり、さて、それをどうするかが問われた。削ったり、加えたりして、整序した。
 QQは、私の作品である。しかし、ここが難しいところで、私の作品でありつつ、研究生を最大限に活用することこそが目的の作品である。研究生が出来る限り、参加できる形を作ってあげること。誰かが出番が多く、誰かが少なくなるのではなく、みんな一様に、出番が多く、そしてそれによって自身を高めることを目的としているから、作品と言い切れない面もある。
 しかし、最大限のことはやった。あとは明日と明後日で終わりである。

 稽古後に神楽坂で港千尋さんと会う。
 港さんとは、もう20年の付き合いになる。最初はパリで会って、それからずっと会わず、しばらくして国立のキャンディポットというジャズ喫茶で会い、それからは仕事だけは知っていたが、3年前に「三人姉妹」のトーク相手に来てもらってから、たまに会ったかな、という程度ではある。とは言え、どうもぼくには気になる存在で、それは彼の写真もそうだけれど、スッと落ちてくる会話にあった。
 二人で酒を飲んだのは初めてだったが、楽しかった。
 将来の東京でのオリンピックの話から始まって、多岐に渡り、彼も深い危機意識を持ち、半ば絶望し、だからこそ、なにか一緒にできないか?ということなのだけれど、やっぱり身体を核に状況を作り出さねばならない必要に僕たちは追い込まれていると感じている。作品作りは、当然、やっていかねばならないこととしてあるが、状況作りも同時に必須だろう。
 将来をどう見るのか?大阪府知事に当選した橋本さんは、先日、1日だけ上海に視察に行ったそうで、それは彼にとってグアムに続く二回目の海外なのだそうだ。だが、大阪!日本第二の都市、大阪の知事がグアムしか出たことがなければ、当然、海外事情や日本のおかれている立場を認識できるはずもないだろうと思う。大阪をどうすればいいか、比較対象は日本の都市しかなかろう。もちろん勉強はしなければいけない。だが、そんな悠長なことは言っていられまい。日本の中にもモデルはあるだろうが、これからは世界と渡り合える人物でなければ、ダメだと思うのだ。政治家でも官僚でも同じだ。実際に、まず上に立つ前に、世界を徹底して体験することの必要性、重要性をぼくは強く感じるのである。それなしには、日本はもう立ち行かなくなっている。なにが日本に必要で、なにを世界に訴えねばならないかが分かっていることが重要なのだ。しかし、往々にして、分かっている人は権限が与えられないのがこの日本である。分からない方が滅茶苦茶をやれる。その結果、ぺんぺん草も生えぬようになってもあとは知らぬ振りで通せる。しかしながら、そんな時代とはおさらばしなければならない。急務である。
by kikh | 2008-04-04 10:00 | 日々の記録
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