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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
4/12 ウーン、結婚
 本日は、白井さち子と網代マサトの結婚パーティなんてものが開かれた。

 オレはこういうパーティーは実に苦手で、できることなら出たくない気分なのである。オッと、失敗。あまりこういうことは言ってはいけないし、おおっぴらに言うとすぐに常識がないとか、社会性がないとか非難されるのであるが、いやいや、人が喜んでいるのだからその喜びに賛同し、一緒に祝ってあげるのが常識だろう!そうでなくては人間はいけないのだ、とか言われるのは重々承知も承知で、だからさ、こうやってきちんとパーティーにも出るのだけれどさ、だけど、さてさて、オレには結婚が幸福なんてどう考えても思えない、だから、しょうがねえ、社会性がない、ということになってしまうのであるが、相手があって、自分もいて、両者がそれが幸福と勘違いしているのなら、これはこれで良いだろうとはもちろん思っている。そして、こんなことを言おうもんなら、当たり前じゃないか、結婚は幸福がわずかで、あとは苦痛がほとんどなんだよ、なんて言う、訳知り顔の人々もたくさんいて、でもね、小池さん、イベントはやっぱり素敵なモノだよ、始まりなんだから。はっはっは。と笑って自分自身をごまかす。
 M枝が、どうしても結婚してやるって思ってた、とか、自分自身の経験を振り返ってだな、パーティの最中に祝いの言葉の中で言っていたのを聞いて、ああ、凄まじいもんだなあ、こりゃあ、と尻込み、頭を抱えて逃げ出したくなり、結局、女性にとっては結婚は精神的囲い込みのスタートラインなんだろうか?いやはや、こりゃあ、すごいもんだ、Mオはじめとして、みんな、怒濤の勢いで、旦那の話をし、白井さち子の暴露話を開陳し、人がどうだろうが勝手にすれば、とまるっきり三文ネタに興味のないオレにはとてもとても付いていけず、恥ずかしくて穴に入りたくなり、それを楽しそうに話をしている人々の口が真っ赤っ赤で巨大に見えて、聞いているのもしんどくなって、シュンとなって、まるで言葉が出なくなってくる。スペルマ吸引マシーンみたいに見えてきたりするから、少し病気がかって、どんどん一部だけが拡大したり、グオーンと遠くに見えたり、オレの目はズームレンズと化している。

 結婚がひとつの禊である、というのならば充分に分かる。そうか、オンナにとっては結婚は禊か、禊ならば、なるほど、そりゃあ、重要かも知れぬ、そりゃあ、大切だろう、そりゃあ、どうしても捕まえる必要があるだろうなあ、そして契約に則った、祝われるという社会性をまっとうした形で、一緒にいることは気持ちがいいのだろうと思える。だが、男もまた、そういう人間が多くなったから気色悪い。日本社会はどんどん変わっている。

 昔の十文字美信の写真で、新婚さんばかりを撮った写真がある。
 これはなかなかエグイ。ただの新婚さん写真である。契約によって、正式にエロティックな関係としておおっぴらにできる晴れ晴れとしたエグサがたっぷりと出ている。
 思えば、オレはこのエグサがどうにも気味悪い。この気味悪さが、鼻について、逃げ出したくなってくる。しかし、一方では大笑いだ。まるで喜劇だ。エグイ二人を笑う会であるなら、結婚パーティーもまた、楽しい。

 愛も恋も儚いものならば、その頂点にいるときくらいは、祝ってあげれば、なんだな。どこかしら白々しい気分を残しつつも相手を思いやることも大切だよ、と自分が自分に囁いている。しかし、こうやって囁き続けなければいることすらできない自分は何だろうと思う。今、スウィフトをずっと考えていて、少女趣味のスウィフトは結局、結婚はしなかったし、結婚そのものを敬遠していたに違いない。スウィフトはなにを思ったのだろう、あやつ、偏屈者のあやつは、だ。
by kikh | 2008-04-14 01:14 | 日々の記録
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