今、ギネスビールを飲みつつ書いている。
これが本場のギネスだ、との思いでいっぱいになりながら、書いている。
やっぱり食い物、飲み物は土地に根付く。それが楽しい。ギネスはやっぱりこの土地にあって、はじめて成り立っている、そう思うのだ。この苦みはここにいるとよく分かる。なんだろう、この黒さは確かにアイルランドの黒さだと思うのだ。
ゴールウェイに車での道々、昔見た、ロンドンからエディンバラまでの列車から見た景色を思い出していた。それに似ていた。ただ、もっともっとこちらの方が貧困であることを想定していたので、あまりの違いに驚いたのだった。
ギネス。この苦みは、アイルランドの歴史そのものを噛みしめているような感触である。