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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
5/18 JBイェーツ
 ダブリンの物価高は驚く程だ。
 ウィーンに比べても一段と高い。昨日、泊ったホテルが99ユーロ。土曜日だと高くなるらしい。99ユーロって、今、換金率が1ユーロ、167.8円程度になってしまっていて、すると16,700円くらいである。で、見合ったホテルなら良いが、実に凄いオンボロホテル。5階に泊っていたけれど、5階にもかかわらずエレベーターもない。朝飯は付かない。ベッドはヘタリ、絨毯はテロテロに色あせ、もちろんバスタブなど付いていない。道路に面しているので、ウルサイし、車が通れば振動が起きる。どう見ても1つ星か、2つ星マイナスくらいのホテルである。
 ところが、ここを押えた制作に聞けば、他はどれも150ユーロ以上だという。25,000円を超えるのである。一泊25,000円?NYCのホテルは高いと思っていたが、それでもNYCには安めのホテルだってあるのだ。それがここ、ダブリン。どう見たって、庶民はさほど豊かには見えない。センスもはっきり言って田舎くさい。なにゆえにダブリン、アイルランドはこんな物価高に見舞われているのか?不思議を通り越し、なにか意図があってのことだろうと思えてくる。たとえば、労働者を諸外国から招きたいとか。

 夕方、キャサリンと面会。なかなか素敵な笑顔を持ったとても感じの良い人だった。楽しみである。
 それからフラフラと歩き、リバーダンスを見たり、ライブ音楽を聴いたりしたが、ある一軒のパブに入ると、そこはまるで歌声喫茶のようで、演奏家の歌に合わせてみんなで合唱している。こういう光景は日本ではとんと見かけなくなった。歌が好きで、歌を大きな声で歌い、ひとつの心を作れるのはやっぱり素敵だと思う。

 結構、酔っぱらいつつ、写真を撮る。それをあとで見ると、そうだ、今日、ナショナルギャラリーに行ってJohn B イェーツという画家の画のようになっている。知らなかったのだ。この画家。でも、素晴らしい。すべてが色彩の中に埋没し、色彩の中に浮き立ち、そして溶けていくような印象がある。
 ついつい重いのを承知で、分厚い画集を買ってしまった。
by kikh | 2008-05-21 01:19 |
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