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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
2/27 デリーへ、アーグラーへ
 早朝に家を出て、成田空港へ。11:20発デリー行きの飛行機に乗る。
 だが、どうにも体調が優れず、果たしてインドなどに行っていいものかどうか、少々心配ではある。しかし、「百年の孤独」の台本を今、きちっと書き上げておかなくてはまずいのだ。今を逃すと、書いている時間がなくなる。けれど、インドである。果たして書けるものか?逆に心配になっている。いや、観光などせず、町並みを見て歩くだけでも楽しいのであるが、行きたいところを挙げていくときりがないくらい出てきてしまう。そういう中で、果たして、文を書くなどということが可能なのだろうか?と、言いつつも、いつも集中力は増すから、はるかに書きやすい時間となるであろう。
 インドはまるで念頭になかった。インドに行こうなどと、つい先日まで思ってもいなかった。しかし、なぜか思いついた。そうだ、今、再びシンガポールだの上海だのビーチだのと行っても、そりゃあ気楽に過ごせるかもしれないが、ううむ、刺激だ、何かやってくるだろうという期待だ。ガイドブックを紐解くと、インドには気を付けろ、そんなことばかり書かれている。インドは手ぐすね引いて、騙し騙され、一喜一憂、なんだとか。身構えてばかりもいられないが、そうだ、旅慣れているはずではあるから、その旅慣れた状態でインドを見たとき、何がそんなに特殊か、ちょっと見てみたい気分に駆られているというのが本音か。
 空港で早速、JALのお姉ちゃんに間違った情報を教えられた。時差はどのくらい?5時間半です。だから、今、9時半だから朝の4時になります。って丁寧な口調で。実は3時間半であった。

 そうこうしてデリー。
 もうてんでグチャグチャであった。
 端から滅茶苦茶。
 空港のツーリストインフォメーションでホテルを紹介してもらい、これで一安心とばかりにタクシーに乗り、行ってみると、さて、分らない。訳のわからないところでおろされ、すると、空港のツーリストインフォメーションのブランチがあるから行け、と言われて行ってみると、これまた、そのホテルはいっぱいだという。そんなはずはない。空港だぞ。空港のツーリストインフォメーションが嘘を教えたのか?だけど、事実は事実だからしょうがない、今、別のホテルを当たろう。おいおい、いいかげんにしろよ、と押し問答。最初から腹が立ち、体調が優れないのに、じゃあ電話してみろ、といろいろと電話してみるが、すべてフル。そんな馬鹿な。あり得ないだろう。なんだ、おまえらは。と言ってみるが、今はハイシーズンもハイシーズン。大きなコンファレンスも行われているから、どこもかしこもいっぱいなんだ。これはどこまで信用していいかわからない。どいつもこいつも真実を語っているようには思えなくなってきて、かといって、こんなわけのわからないところで放り出されても、さて、どこへ行ったものか。途方に暮れる。明るいならまだしも、辺りはまっくらで、かつ電灯らしい電灯も点いていない。あげくこれがデリーの中心だというのだから、途方に暮れた。さあて、どうしたもんか。
 仕方なく、運転手に話をしてみると、じゃあ日本語のできる代理店があるから、そこへ行ってみろ、と言う。いや、何も日本語ができなくてもいい、英語ができるなら、それでいいと言うが、どうにも、こいつら、自分で喋ることはするが、人の話はまるで理解しない。言いたい放題言ったら、あとは何を言われても、さっぱりわからない。あるいはわからないふりを決め込んでいるのかもしれぬ。
 仕方なく代理店に行く。ともかく、今はハイシーズンで、かつ祭りを控え、コンファレンスとぶつかっているから、5ッ星ホテル以外はほとんど空いていないと言う。そんなばかな、と繰り返しても、空しいだけ。メインバザールへ行っても良かったのだが、それにしても体調が優れず、これからホテル探しを行う気力もわいてこない。仕方なく、言うことを聞いていると、デリーをすぐにでも脱出するのがいいと言う。代理店だから儲けたいだけなんじゃないか?もちろんそんな気持ちは強く起きたが、疲れと体調不良ゆえに完全に気力が萎えていて、戦う気持ちが弱くなっている。どうにでもなれの心境である。
この男、顔が信用できない。信用できない顔の人間の前に座っていることがもうすでに居心地の悪さを感じているのに、そいつはアーグラーへ行けという。アーグラーかジャイプールへ。アーグラーはタージマハルのあるところであり、ジャイプールはピンクシティと呼ばれている、何でもかんでもピンクに色塗られている都市らしい。ジャイプールはラジャスターン州にある。ラジャスターンに行きたい気持ちは強かったのだけれど、結局、風景がきれいだとか、観光地として優れているとか、そんな場所に行きたいわけではなく、インドの何かに触れられればいいと思ってきたわけだから、デリーが面白ければデリーに居続けても良かったのだけれど、ともかく料金が安ければ安いほどいいってんで、結局、アーグラーへ行くことにしてしまった。
 アーグラーまで車で。結局、デリー着18時で、アーグラーに入ったのは、もう深夜1時半を回り、2時近くなっていた。体調がますます悪くなってきている。体調がもう少し良かったら、自分でぐるぐるとデリーを回ったのだが、ここまで調子悪いと、もう人にゆだねるしか方法がなくなっている。
 代理店の親父は、瀟洒なホテルと言っていたが、着いてみると、何じゃこりゃというくらいオンボロなホテルで、最初から期待していないし、多少は騙されているのだろうくらいはわかっていたのだけれど、その確認する作業は空しいだけであった。
 最初の最初からつまずいた。
 さて、今日はどうなるのだろう。まるで見当が付かない。今日の夜にはアーグラーを立って、二等寝台でバナーラスに入る予定である。
by kikh | 2005-02-27 23:00 |
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