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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
2007年 09月 03日 ( 3 )
 
堺屋太一さんの言葉
 新聞を読んでいて、堺屋さんの言葉にいちいち納得した。
 それは大まかに言うと以下の通り。

 1,戦後最大の功労者と言える団塊世代が失敗したのは子弟教育
 2,子供たちに勇気、覚悟、独創という美徳、自身で考え、選択する気力を与えなかった
 3,優しさと安易さだけが美徳と教えた
 4,これからは健全な楽観主義が必要。覚悟があれば楽観的に生きられる
 5,あらゆる職業選択において「有利」を選ぶと失敗する
 6,必要なのは「好き」ということだ

 と。

 まったくその通りだろう。
 子供たちを見ているとよく分かる。変に意地をはる割に、自分が先頭に立つ勇気も覚悟もない。そして責任という言葉に弱い。優しいことだけが大切になり、互いに不可侵の、気持ちの悪い優しさだけに覆われる。責任感も覚悟もなければ当然、安易にしか生きられない。そのくせ、妙な被害者意識だけは育っていく。
 これが戦後教育、特に大学紛争の中にいた団塊世代の人々のほとんどは、ファッションで大学紛争を戦ったに過ぎないと思わせるから、当然、情けない。そのアンビバレントな情けなさが、今の子供たちを作ってきたのである。
 そういう人たちが今のリーダーになっているのだから、さほど期待できるはずもない。
 覚悟や勇気や独創や気力や責任と言ったものは、荒々しく生きる力が源泉になる。うまく生きることばかり教わった子供たちが充実して生きられるはずがない。うまく生きるとは、安全に、適当に、気楽に、そして適度な愛と性と金だけを重視して生きることで、こんなので、良い社会が築けるはずがないだろう。

 ニッポン人よ!もっと野性に還れ、である。
 
by kikh | 2007-09-03 09:57 | 日々の記録
 
9/2 原稿やらなにやら
 学生たちのレポート採点をしていると多摩美の学生は阿呆ではない、というのが分かってくる。なかなか立派な意見を言う学生たちが多いのだ。
 しかし、普段は喋らない。友達ドオシではすごくお喋りなのに、そうでなくなると喋らない。仲間内でしか喋らないのが通常化している。それは日本の状況そのもので、だから根幹から変えなければならないのだ。

 稽古が休み。よって、原稿数本書き、採点をし、さまざまな雑用をものすごい勢いで済まして、映画を見に行く。「インランドエンペラー」。デビットリンチの映画だ。
 ときどき僕の作品は、作り方は全然違うけれど、見終わった後の感触はリンチの映画に近いですね、と言われる。言われたからと言って別に嬉しくはないし、嫌でもない。どうでもいい。が、リンチは確かに異才である。そしてやっぱり天才なのだ。あの映画は、理屈やストーリーで観ようとすると何が何やら分からなくなる。しかし、感性をフル動員して見ると、非常にすんなりと入ってくる。何も難しくなく、何も不思議でない。リンチ映画を見ると、人の頭脳は、混沌としつつも整序を求め、整序と同時に混沌を求めているのがよく分かる。が、しかし、デビットリンチという人は、こういう映画を相当数の人間たちを動員して作り上げるのだから、その頭脳は混沌として理性的である。そうでなければこのような映画が完成するはずがない。
 つくづくデビットリンチは音の人だと思う。やっぱり耳が良い。耳の良さで、映画を作るのだ。
 この映画がヒットするとは思えないが、でもヒットしていると言われている。それはさ、リンチというネームがなせる業だろう。こういう映画がきちんと評価されるならば、日本も捨てたものではない。そもそも日本には溢れるくらい抽象芸術が多いのだから。
 諸君!リンチを見て、笑いたまえ。ほくそ笑みたまえ。目を伏せたまえ。フェリーにもブニュエル、タルコフスキー、キューブリックも死んでしまった今、期待するのは、と言ってもジイサンだが、やっぱりリンチである。しばらくぶりに映画を楽しめた。今日は。
by kikh | 2007-09-03 00:37 | 日々の記録
 
9/1 ついに9月
 9月になってしまった。
 残りちょうど一ヶ月だ。
 さて、稽古をすればするほど、足りないものが見えてくる。
 ほとんど予定通りに進んでいる。
 稽古を見てもらって、中川さん、藤井君とのミーティング。中川パートが素敵なだけに、その素敵に拮抗できるだけの舞台にしていかねばならない。それにしても中川さんは、メロディに限らず、次から次へと音の玉手箱みたいに出てくる。こういう人は音楽界では好かれないだろう。日本の場合、器用が良いのは演奏家であって、あとはやっぱりガンジガラメにジャンルで縛られている。
 昨日、今日とアラタマが病欠のため、替わりに演助二人がなんとか代役を務める。一所懸命やってくれている。本当に助かる。感謝感激だ。
 全部で、昨日、今日で25人くらい見に来たのではないか。

 おっと、アートトップという雑誌で私の16ページに渡る特集が決まった。どうなることやら。
 
by kikh | 2007-09-03 00:23 | 日々の記録


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